価格別に見るDLsite音声作品
こんかいは価格に視点を置いて見ることにしよう。
ここに2000円までの価格別音声作品数のグラフを示す。
大方の予想通りといったところで、よく目にする価格帯に多くの作品が集中しているのが分かると思う。
これは商品価格の卸売価格率と声優さんに支払うギャラ、イラストのギャラ、などが密接に関係している。
続きを読むでちょっとだけそのことについて解説してるので興味があるなら読んでみるといい。
さて、一番右の原価率を見てもらおう。たとえば700円で原価率はそれまでの50%から57.1%に上昇する。それに伴い作品数は全体で三番目に多い価格帯となる、次に1000円を見てみるとこれまた原価率が60%にあがると共に作品数が増えている。このまま一番いい原価率まで・・・・とはいかないのが市場原理とでもいうべきか。高ければその分そのクオリティは求められるし、費用もかさむ。闇雲に値段を釣り上げてもそれがうまくいくか、と言われればうまくいかないのだ。そんななかで音声作品では1200円というのが現時点で、高額商品で一番需要のある価格帯であることが分かる。
1100円もそこそこあるかと思ったが、谷底のようにストーンと作品がない、この谷間の謎は正直よく分かっていない。同人における値段設定というのは、適正価格を見極めるのが非常に難しい。ある人にとっては安くても、ある人にとっては高い、そのばらつきが一般的な商品に比べて大きいのだ。それでもまだこの程度で収まってくれているのは嗜む身としては嬉しい限りである。
今後、録音、編集環境の上昇などによって声優のギャラがあがり、作品自体の値段も上がっていくのではないかと、少し危惧をしている。高すぎる値段は新規を呼び込めず、同人音声界隈が縮小していってしまうからだ。今音声作品は時代に乗ってきている、しっかりとした下地を作り上げて息の長い業界になってほしいものだ。
ちなみに一番高額な作品はちょっと変態な双子の姉妹・まとめ版となっている。お値段5400円(税込)中身はお得パックなので一作品聞いてみて気に入るならこれを機にお得なまとめ買いをするのもいいかもしれない。すでに94名の猛者がDLしていることを考えると、この先の未来は明るいものなんだとしみじみ思うものである。
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